今日は久しぶりに雪組公演をみました。
轟さんのころの「凱旋門」以来なのでかなり久しぶり!です。
演目は「霧のミラノ」と「ワンダーランド」(ショー)の2本だて。
霧のミラノは、オーストリア軍に占領されたミラノでおこる、
イタリア青年貴族とオーストリア将校、織物商の令嬢を中心にした
お話。レジスタンス運動などもかかわってきて……
ワンダーランドの方は、あかる〜いショーでした。
楽しい感じの場面が多くて。(笑)
雪組さんは、朝海ひかるさんがトップですが、若いのに立派にトップを
つとめていました。また、2番手さん三番手さんや、その下ぐらいまで
みんな実力がある人ばかりなので厚みがあってよかったです。
ただし、霧のミラノの方は演出?にちょっと不満が……
そのあたりは、追記の方で!(笑)
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ということで、以下、ネタバレあり、マニアック感想です。
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さて。
先に霧のミラノの不満をかきます。
ラストがしりきれトンボすぎる!
いろいろ紆余曲折があり、オーストリア将校カールハインツの助け(情け?)もあって
助かったロレンツォ。その後のはげしいレジスタンス運動の末、ようやく恋人である
フランチェスカの元にもどってきたというのに、突然カールハインツにうたれ、
しかも、フランチェスカとも言葉を交わさずにたおれ、いきなり幕。
……えぇぇぇ?!
宝塚的に考えると、最後、殺されちゃったとしても、フランチェスカもロレンツォに
かけより、二言三言言葉をかわしてから息をひきとって、
「ロレンツォ〜〜〜!!!」
とフランチェスカが叫んで、音楽、幕、みたいな流れでもいいのでは?!
途中、少々冗長な場面もあっただけに、最後が嵐のようにおわってしまって
ちょっとバランスがいまいちだったと思います。
(ふだん、ここまでそう思うことってないんですけど)
レジスタンス運動(戦い)も一瞬で終わっちゃったし。
話のスジとしてはとてもいい話なので、もったいないです〜!
さて。気をとりなおして。
朝海さん。育ちましたね〜。びっくりです。
いつの間に正統派男役になったのでしょう。
昔のフェアリーな感じは全然なくて。
古典的な感じの男役さんになってました。
(台詞まわしとかが。最近、わりとナチュラルな感じの人が多いので
ちょっとだけびっくりしました。)
ダンスなどは健在でしたね。
あと、水さん。
こないだのホテルステラマリスでも相当いいヤツという役だったのですが、
またしてもいいヤツな役です。
なんだろう、なんか人としてかっこいい感じの役が多いのでしょうか?
これがまたはまり役なのがいいですねぇ。
ロレンツォの親友で、彼を助けるために再びレジスタンス運動に入り……
新しい組でのびのびやってるのをみて、安心するやらさびしいやら。
貴城さんもうまいですよねぇ。
まっすぐな感じの将校。ラストの後ろからうつのがいただけない(宝塚的には
いきなりうたないでロレンツォとの間で二言三言あってから打っていただきたい)
けれど、きっと葛藤もあったんだろうなぁというのをうかがわせます。
あと、ジャーナリストの壮さんもよかったです。歌もうまいですよね。
アマポーラの女主人の役の方もよかったです。
こういう娘役さんで低音系でかっこよく歌える人がいると、ショーとかでも厚みが
かわりますよね〜。
あと、一緒にいった友人がヨイショしている柊さんという方も確認。
一度みるとすぐに見分けられるぐらい目だちます、顔立ちが。
今回、新人公演で水さんの役をやってらっしゃるそうで、
先が楽しみですね〜!
あ、そうそう、ショーで、カメラマンが出てくる場面があるのですが、
今日は篠山紀信さんがいらしてたとかで、アフロヘアででてきて
まわりのお客さんがみんな笑ってました。
私は初見なので、何がそんなにおかしいのか、さっぱりわからなかったんですが。
ということで、久々の雪組公演レポートでした。(笑)
#次は宙組かな。あ、その前にコンサートか。
またまた観てきました、東宝版エリザベートです。
何度みても新鮮におもしろいミュージカルです。いろいろ感じ方が変わったり
新たな発見があったり。
今回は、内野さんトート、鈴木さんのフランツ、浦井さんのルドルフでみてきました。
(子ルドルフは苫篠くん♪)
今回は一ヶ月しかないこともあり、かなりチケットが大変だったようですが、
友達に感謝、です。
ストーリーなどは、公式ページのコチラをみていただくとして。
基本的には、2004年版と同じなのですが、それぞれやってる方たちがパワーアップをしたからなのか、
なんだかまたすごくおもしろかったのでした。
エリザベートとトート、そしてフランツヨーゼフの3人のすれちがいがよく際立ってる感じがしました。
そして、東宝&帝劇ということで、舞台装置もあいかわらずすてきでした。
3本の塔が印象的。基本的にはほとんどかわらないのに、いろんな場面にみえて。
そして、楽曲がやはりいいです、エリザベート。
すっかり頭の中ではまって流れまくっています。
ということで、とてもいい舞台でした。
以下、ネタバレマニアック感想は追記で。
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ということで、追記。
ネタバレマニアック感想です。
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ということで、ネタバレあり、マニアック感想。
今回の内野トート閣下、かなりパワーアップしてました。
ねっとりとした感じ。(笑)←かなりいい意味です!
執拗な感じというか。
かなりかなりエリザベートをねっとりとした感じで追いかけで誘惑してる感じ。
「扉をあけてくれ〜」の場面の後、机の上に寝そべって、エリザベートを
よびよせたり、手先までなんか妖艶というか、なんというか。
そして、内野トート閣下の好きなところは、感情とかがちゃんと表に出ているところ。
満足げだったり、不敵だったり、驚いたりがっかりしたり、そういうのがよくあらわれていて、
エリザベートを翻弄しながらも、逆に翻弄されている、というところが出ていてよかったと
思います。
ラストも本当にうれしそうだし。
一路エリザ、ますます輝いてすてきです!
神々しいぐらい。すごいですねぇ。彼女のパワーあってこその舞台!という感じに
なってきました。あれぐらい強くて存在感があると、自分を通して、まわりが翻弄されちゃう
というのがよくわかります。
一幕ラストの階段をおりてくるところなんて、もう神々しくて。
鈴木フランツ。頼りなさ抜群な感じです。
やっぱりいろんな人にふりまわされ、板ばさみになっちゃって、という感じ。
エリザに圧倒されてしまっている感じとか、よく出ていたと思います。
これでエリザベートがはなれていってしまう、というのもわかるし、
それでも、エリザをずっと一途に思っていて、でもなんかそれをうまく表現できなくて
というのが切ないですね。
今回、この3人の歌の歌詞をきいてると、本当にすごくすれちがってるのがよくわかります。
最初のフランツとエリザの婚約のところの歌とかも、思いっきり二人の考え方や
感じ方がずれちゃってるのが出ていますね。
そのままいってしまったのでうまくいかなかったのかな、と。
あと、ラストのエリザとトートの歌も、宝塚版はなんか心が通い合った感じだったけれど、
東宝版は、それぞれやはりすれちがっている。エリザは「自分の命を預けるのは自分だけ」
といってるし、トートは「エリザの命を預けるのは私にだ」といってるし。
ふ〜む。
高嶋ルキーニ、私にとってはちょいと大人しめな感じ。
狂ってる人というよりも、どちらかいうと小者感の強い感じの演じ方だったと思います。
私としては、いっちゃってるルッキーが好きなので、もうちょっとハイテンションでもいいかなと
思いますが。(笑)
子ルドルフちゃんがすごくかわいかったです。
スタートででできたところからなんか釘付け。大人とまじっての群舞でもしっかり踊っていて。
名前にも覚えがある子なのですが、前回も出ていたのかしら?
歌もうまいし、将来楽しみかも?!
(アマデといい、子役さんってすごいですねぇ。)
青年ルドルフ、もうちょっとトートとやりあうところで葛藤がほしかったです。
まっすぐで、革命にも迷いなく、という感じでしたね。
トートの言うなりな感じで……
歌という意味では、ちょうどいいバランスかも。
(これ、井上さんがやったらどうなっちゃうんだろうなぁ、今。
山口さんならはりあえるけど、ことによると内野さんはおされてしまうかも?)
友達もばっちりチェックしてきましたよ〜。
今回はとても目立つ役があったので、すぐにわかりました。
それ以外にもシシーの結婚の場面で、いつのまにか、賛成派から反対派になってたり
とか。(笑)
ハス!の場面の男装もばっちりチェックしました。(笑)
ということで、なかなかおもしろかったです。
やっぱりエリザベートはかなり完成度の高いミュージカルだなあと
実感しました。
ちなみに、エリザベートはあちこちで演じられていますが、やはり、
イーサン・フリーマンさんのかなりいっちゃってるルッキーニとあやしげなウーヴェさんトートが
好きです。(笑) そして、またまたウィーン初演版をひっぱりだしてしまった私。
#関係ありませんが、なんかこのお二人、今年〜来年にかけてオペラ座の怪人で
#ファントムをやるそうな。
#イーサンさんのファントム、みてみたい〜♪ 高笑いとかいけてるだろうなぁ……