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2005年07月16日

[Musical]モーツァルト!

モーツァルト!を観にいきました。
今回は帝国劇場で、みました。

前回は、観る方も圧倒されてしまったんですが、今回は2度目だからか、
一回目ではわからなかったいろんなことが見えておもしろかったです。
また、やってる方たちもなんかすごくパワーアップした感じがしました。
井上芳雄さんの歌い方がかなりかわったと思います。
山口祐一郎さんや市村さんもちょびっと遊びが入るようになったし。

ちなみに、モーツァルト!はウィーンミュージカルで、
モーツァルト!の波乱にみちた人生をつづったものです。
アマデという才能の分身とヴォルフガングという実際のモーツァルト、二人の関係が
なかなかにおもしろいです。

詳しい感想は追記で!

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以下、あいかわらずネタバレあり、マニアック感想。すごい長いです。


















ということで。ネタバレありマニアック感想です。

とりあえず、まずは、衝撃を受けました!
なぜだかカーテンコールで思わず泣いてしまった私。
前回みたときも楽屋で友人にあった瞬間に泣き出した私。(苦笑)
なにやらこのミュージカルには衝撃があるみたいです。

まず、井上芳雄さん。
すごいです。歌・迫力・オーラともにアップ。
あと、今回アマデとの関係がすごくよくわかりました。
アマデの迫力もすごい!
アマデがすごい迫力でヴォルフガングをつき動かして、あとでヴォルフガングがはっとする、という
のが何度もありました。
アマデは純粋に才能をのばす(発揮する)ことを第一に考えて生きている感じ。
だから、男爵夫人のところにいくことをすごく強くすすめるんだけど、ヴォルフガングが家族のこと
を思ってふみとどまったり、とか。
家族もいくらかは働きかけられるけど、もっと強く働きかけられるのがコンスタンツェ。
彼女はアマデと戦っているようにみえました。
また、精神的に不安定なヴォルフガングがさらに狂気に近づいてる感じがよく出てました。
アマデとヴォルフガングは敵というより同志的な雰囲気でした。
……なんてことが見えるようになりました。

ちなみに、一幕ラスト、影から逃れての歌で声がちょっとつらそうな気がしたのですが、
二幕から完全復活でした。今日の方が声の迫力が断然上だったし、
気持ちがすごくのっている歌でした。前は歌いきるのでせいいっぱいな雰囲気もあったけど
今回はちゃんと消化している感じがしました。

さて、他の人のこともちょこっと。

コンスタンツェは残念ながら松さんに軍配。
オーラがやっぱり違うので。(これはしょうがないんだけども)
うまいんだけども、ちょっと弱めな感じになっていたかな?
やはり松さんぐらい強くないとヴォルフガング&アマデにはれない感じがしました。

ちなみに、コンスタンツェのお姉さんのアロイジアは秋園美緒さんでした。
これは、歌がうまいという設定にぴったり!

コロレド大司教も迫力アップ。いろいろ細かいところがおもしろくなってました。
お手洗いの場面とかが、もう間に合わない!っていう感じでよろよろとむかってみたり、
思わず興奮して立ち上がっちゃったり。乱れた髪をアルコ伯爵に直してもらってたりして。
ちなみに、コロレドさんみたいな役の方が、山口祐一郎さんの落ち着いた雰囲気にぴったり。
のってるときの歌い方(身体の動き?)がコロレドさんの方がしっくりくるんです。
トート閣下より。やっぱりオレが一番、オレの世界、的な方があってるのかな〜と思ったりして。

市村レオポルドもすごい。声が大きくなっていたし、迫力のオーラもすごいし、ちょっと
遊んでるし。オルガンのシーンがおもしろかったです。
ヴォルフガングが女の子を連れ込んでるところをレオポルドにみつかってしまったとき、
ヴォルフが「だれだろうね、あれ。」といって、レオポルドが一瞬笑ってしまったり。
借金について手帳をみて大きなため息をついてみたり。
おかしかったです。
でも今回の方が、レオポルドの愛情がよく出ていたと思います。
前回、もっとレオポルドは利己的な感じ(自分の夢を息子におしつけてる感じ)が
したのですが、今回はもっと愛情深く守ってるように見えました。
これだと、死んでしまったときにヴォルフが混乱するのも理解できます。

男爵夫人は前の方が声がのびやかな気がしました。
でも、オーラはさすが。あれなら、コロレドさんやレオポルドさんとはれます。
彼女はアマデの味方、という感じですね。
アマデの気持ちを代弁する存在な気がしました。
アマデはしゃべらないけど、姿勢と視線とオーラで意見をするし。
それを男爵夫人が言葉にしている感じ。
ヴォルフガング自身は家族やまわりの人への愛情をちゃんともっていて、
だからアマデとの間で悩んだり不安定になったりするんだね。

ナンネールはお父さんとヴォルフガングが大事!というのがよく出てました。
だんなさんよりも、家族が大事な雰囲気でした。

ちなみに、エリザにひきつづき、モーツァルトにも友達がでていたのですが、
友達もばっちりわかりました。野菜売りやってたり、民衆だったり、貴族だったり。
ついつい目がいってしまいます。

ということで、今日は、いろいろな関係が見えておもしろかったです。
それぞれのもつ葛藤とか悩みとか、そういうのが見えて。
前は、それほど深くまじわりがない感じしてたんですけど、
今回は複雑に絡み合ってておもしろかったです。
(いや、台本は同じなんだけど。演じてる人たちがかわったのか、
私の受け取り方が変わったのか)

なんにせよ、おもしろかったです!
長文、失礼しました!

追伸:来年、ミーアンドマイガールを井上芳雄さんでやるらしい。
うひゃぁ、いきたい!

投稿者 satsuki : 2005年07月16日 23:22 | トラックバック