吉田篤弘さんの新刊です。
昨年から今年にかけて、すごい勢いで本が出てくる吉田さん。
いろんなところでの連載がまとまって単行本、というのが
多いわけなんですが。
ひとまず、最新のこれについて。
これは「暮らしの手帖」に連載されていたものだそうです。
今回は主人公は変わらず一人で、そのまわりに起こるいろいろな
日常のことを短編にしてつづっている、という感じです。
サンドイッチ屋さんが舞台で、おいしいものの表現とかがかなり秀逸。
これを読むと、スープを飲みたくなったり、サンドイッチが食べたくなったりします。
いろんな人がゆるやかにつながっていく様はあいかわらず、吉田さんならではな
感じで。最後も余韻をもって終わっています。
わりとさらりと読める小説です。
それからはスープのことばかり考えて暮らした 吉田 篤弘 by G-Tools |