敵は人類の抵抗を予測し、すでに人間社会のすべてにその手下を浸透させている。信頼された人の顔の裏にエンシャントによる憎悪を隠し、人間の皮を傀儡のように纏い、巧みに人類の命運を操作している。(Silicon Knights公式ページのイントロダクションより抜粋、和訳)
"Evil people walk funny."
密かにエンシャントの手下は社会に浸透している。特に人間の皮を服のように着て人間を乗っ取るボーンシーフはその尖兵である。マックスの章では使用人、メイドが乗っ取られ、疑心暗鬼にかられた彼による虐殺があった。しかし、他の章ではどうなのだろうか?
A.D.565 カリム:遺跡の中の兵士の死体には、怪物による傷ではなく、人間による傷…ボーンシーフによって操られた人間に殺されたものが混じっていた。
A.D.814 アンソニー:棺の中の僧侶の死因は体内からボーンシーフが飛び出したことである。最後のシーンでは僧侶のリーダーからボーンシーフが飛び出す。ウーブリエ大聖堂の教団にはボーンシーフが浸透していたようだ。
A.D.1150 エリア:奥の部屋で彼女を捕まえた二人のガードからボーンシーフの鳴き声を聞くことが出来る。またボーンシーフに乗っ取られた人間の歩き方はどこかおかしいという情報を考えると、彼女に心臓を埋め込んだ謎の男も疑わしい。
A.D.1460 ロベルト:手伝う男達がボーンシーフに乗っ取られ、測量をしたロベルトに襲い掛かる。
A.D.1485 ポール:ボーンシーフに乗っ取られた修道僧に襲い掛かられる。また、司教はボーンシーフを使って教団を乗っ取り支配していると推測される。生身だったのは管理人くらいなのだろうか・・・?
A.D.1760 マックス:屋敷の使用人、メイドの半数近くがボーンシーフでエンシャントのスパイだった。エターナルダークネスの書を狙ってのことだろうか。アーロンの手紙が屋敷に残っていたのもこれらの乗っ取られた使用人により奪われたからなのかもしれない。
A.D.1916 ピーター:最初に傷ついた病人を地下に引き摺っていく兵士の歩き方がおかしく、彼がボーンシーフで、病人の失踪に関わっていたと思われる。また停電後はボーンシーフが大量に出現する。
A.D.1952 エドワード:特にボーンシーフの影響は見られない。使用人も全員生身の人間のようだ。
A.D.1983 リンゼイ:特にボーンシーフの影響は見られない。が、パイアスの偽装したポールが資産家であることから、人間社会へのエンシャントの浸透はかなり進んでいることがわかる。
A.D.1991 マイケル:特にボーンシーフの影響は見られない。しかし、戦争へのエンシャントの介入は大いに考えられる。
A.D.2000 アレックス:レグレース警部が疑わしい。午前3時に殺されたエドワード、彼は独り暮らしであり警察に電話もかけることができなかった。それなのに、彼の死から30分後の午前3時33分にはレグレース警部はアレックスにエドワードの死を電話している。30分の間に真夜中の家に通報もないのに現れ、死体を発見できるだろうか?彼はエンシャントの協力者でありエドワードに何が起こるか知っていたのだろう。また、彼はエドワードの死体をアレックスに見せたあと抗議する彼女を見てにやりと笑っている。
時代が下るほどボーンシーフによるあからさまな介入は見えなくなっている。しかし、エターナルダークネスの世界全体をみるとエンシャントの影響は様々なところに及んでいったようだ。